ギャンブル（パチンコ）で作った借金でも過払い金請求できるのか？

ギャンブル（パチンコ）で作った借金でも過払い金請求できるのか？ Yさんは、ギャンブル狂で、パチンコ・競艇で借金を重ね、アエル（旧日立信販）・プロミスから、18年間に渡って多額の借入れをしていました。

ギャンブルによる借金で、過払い金が発生していた場合、これを回収することはできるのでしょうか？

Yさんの体験談・事例からご紹介します。

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ギャンブルが借金の始まり

Yさん（53歳）は若い頃からパチンコ・競艇を始めたが、それが借金の始まりでした。

ギャンブル（パチンコ）で作った借金でも過払い金請求できるのか？パチンコ・競艇などに入れ込み、とうとう収入でまかなえないほどに。

そして足りないときには、アエル（旧日立信販）とプロミスのカードを使って借入れしてまで遊んでいました。

いつの間にか借金はかさみます。

しかし、その後もギャンブルのための借金は絶えることなく、借入れを繰り返していました。

いつか一発逆転！

ギャンブラーなら誰でも見る夢です。

そして29歳頃までに、借金は約200万円ほどにふくらんでしまっていました。

もはや返済するのは困難になり、どうにもならず、父親に援助を頼み込んで、一度は完済できました。

その後結婚し、心を入れ替えたつもりで仕事に精を出し、3人の子供にも恵まれました。

しかし、ギャンブルの血は治まりませんでした。

再び、パチンコ・競艇に通い始めたのです。

その時、世はバブル全盛時代。

幸運にも仕事に恵まれ、収入も安定していたので、生活費はすべて収入でまかなえていました。

天災とバブルで減収・再び借金生活に

ところが・・・。

平穏な生活が続いていた当時、運の悪いことに宮城沖地震が起きて、Yさんの実家は壊滅状態になってしまいました。

天災とバブルで減収・再び借金生活に借金返済を援助してくれた父親への恩返しもあるし、子供としての親への責任も感じて、実家のリフォーム費用を仕送りすることとなりました。

さらに、バブルの崩壊で仕事も減り、減収が続くこととなります。

生活費と仕送りという二重の出費で捻出することが困難となり、再び消費者金融から借金をすることになりました。

この間もギャンブルから足を洗うことはできず、借金はふくらむ一方で、8年前には借金総額が500万円にもなってしまいました。

言うまでもなく返済は困難となりましたが、勤務先の社長の好意によりお金を貸してもらい、借金は完済できました。

社長には、毎月、給与からの天引きにより返済を続けていました。

しかし、社長への恩義を感じ、少しでも多く返済しようと焦ったYさんは、再びギャンブルに手を出してしまった（月20万円程度）のです。

そこで返済に困った末、過払い金に詳しい弁護士に相談をしました。

弁護士の交渉の結果、すべての借入先で過払い金が発生しており、合計387万円もの過払い金を返還させることに成功したのです。

消費者金融の借金がなくなり、過払い金も返還されました。

勤務先の社長からの借入れについては過払い金でまとめて返済し、残額を毎月返済しています。

Yさんの件で、もう一つ知っていただきたいのは、借金の原因がギャンブルのような「浪費」であっても、過払い金回収には関係がないということです。

借金の原因は問わないのです。

「ギャンブルで借金なんか作って自業自得だ」などといわれることもあるでしょうが、過払い金回収は、貸金業者から、違法な利息分を取り戻すという、法律に則った手続きであるので、「ギャンブルで借りたお金だからどうにもならない」などとは考えずに、過払い金請求を行ってほしいですし、できなければ、弁護士などに相談してほしいものです。