過払い金 いくら 戻ってくる? 100万円？

過払い金とは、消費者金融業者やクレジット会社に支払いすぎているお金のことです。
言い方を変えれば、知らずにサラ金に貯金していたお金というわけです。

実際に過払い金はいくら戻ってくるのでしょうか？
多重債務者の方であれば、その総額はゆうに100万円を超えることがあります。

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過払い金は、借り手が知らないうちに発生し、貯まっている

消費者金融の借り手の90％以上の人が、利息制限法やグレーゾーン金利のことなど知りません（国民生活センター調べ）。
もちろん「過払い金」のことも知りませんし、ましてや利息制限法に則って、自分で引直計算をすることなど知りえません。

利用者は、毎回の返済の時にATMから出てくる明細書の「貸付残高」を見て、「どうしてこうも借金が減らないんだろう」と内心思いながらも、消費者金融業者やクレジット会社を疑うことなく、素直に長い間返済をし続けています。

この感覚は筆者も体験があります。
払っても払っても元金が減らない感覚。
まさにゴールの見えない自分との闘いのようなものですが、実際は金融業者の違法な金利と知らず知らずのうちに闘っていたのです。

しかし、目に見えない金利計算の世界では、借り入れと返済を長い間続けていると、借金が徐々に減って、ある日から借金は0円になっています。

そしてその後は払う必要のないお金を支払っていることになってしまっています。
「払わなくても良い」と分かっていれば、苦労して毎月返済することなどしなくて良いはずです・・・。

多重債務から立ち直ることができる！それは過払い金の回収

消費者金融の借り手のうち、約15％が4社以上から借金をしている「多重債務者」です（旧全国信用情報センター連絡会資料）。

消費者金融やクレジット会社と取引が長い借り手の場合ほど、多重債務者に陥ってしまっている可能性は高いのです。
そして多くの多重債務者が、いつ果てるとも知らない自転車操業に陥っているのです。

多重債務者になっている人でも、利息制限法の定める利率で計算し直した結果、借金が減るのはもちろんのこと、回収した過払い金を借金の支払いに充て借金を0円にして、多重債務から立ち直ることができます！

むしろ、過払い金を多く手にできる人は多重債務者である場合が多いのです。

借金395万円が215万円、さらに130万円の過払い金が戻った

さて、実際に過払い金はいくら戻ってくるものなのでしょうか？

サラリーマンの川上さんは、11年10ヶ月前に初めてアコムから借り入れをし、その後プロミス、レイクなどの消費者金融やクレジット会社から借り入れ、多重債務者となり、総額約395万円もの借金をしてしまいました。

しかし、弁護士に依頼して、引直計算をした結果、過払い金が発生している消費者金融業者が4件もあることが判明しました（当然、借金はゼロになる計算です）。

川上さんの場合、この4社に関しては借金がなくなったのみならず、合計でおよそ130万円ものお金が返ってきました。

だいたい7年を超えると借金はゼロ円となり、過払い金が発生することが分かりました。

なお、銀行や一部のクレジット会社は利息制限法の法定金利（年利15％〜20％）以下で融資をしていたので、引直計算をしても残元金は減りませんでした。

また、取引期間の短い「セントラルファイナンス」も、取引が短いがために少しの金額しか借金を減らすことができませんでした。

結局、川上さんは当初395万円あった借金を、引直計算により215万円にまで減らすことができ（これだけでも180万円の減額）、さらに130万円の過払い金の返還を受けることができました。

借金が180万円減り、過払い金として130万円が戻ってきたので、合計で310万円もの差が出たことになります。

借金480万円が80万円に、さらに1000万円の過払い金を手にした

サラリーマンの中林さんは、約22年前にセントラルファイナンスとアイフルから借金をしました。

その後、3年から5年ごとに新しい消費者金融業者から借金をし、総額はだんだんと大きくなっていきました。

弁護士に依頼したときには、合計9社から約480万円の借金がありました。中林さんは各社とも10年以上、長いところで20年以上の長い間にわたって借り入れをしていました。

引き直し計算した結果、取引期間が短い業者の借金は残りましたが、借金の総額は実に80万円にまで減りました。

それだけでなく、6社からは1000万円以上の過払い金（5％の利息を含む）の返還を受けることが出来たのです。

中林さんは、480万円以上の借金で長期間苦しんでいたのに、結果的には過払い金で借金を完済でき、その上に驚くほどの大金が手元に残ったのです。

このように、取引期間が長ければ長いほど、消費者金融業者が要求してくる負債額と実際の負債額（過払い額）との間に大きな差が出てきます。

消費者金融やクレジット会社とのつき合いがある方は、一刻も早く、代理人に相談をして、過払い金が発生する場合には即刻全額の返還を求める行動に立ち上がることをおすすめします。

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