本人死亡などの場合、過払い金請求を本人以外が代理人としてすることはできますか？

過払い金が身内などにある場合、その人に代わって過払い金を請求したいと言う方も多いと思います。

果たして本人以外の方が、過払い金請求をすることはできるのでしょうか？

代理人を立てて交渉することはできるのでしょうか？

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１）原則本人が請求するもの

通常、過払い金請求は本人が行うこととされています。

ですが、本人が返還請求を行えない事情がある場合、過払い金請求は本人以外の方で行うことができます。

ただし本人に代わって請求するためには委任状や代理人許可申請が必要となります。

２）基本的に身内なら代理人になれる

友人や知人の過払い金請求をしてあげようと考えている方もいると思いますが、過払い金請求は親、兄弟、妻、夫と言うケースに限られています。

直系の親族でない場合、簡易裁判所も許可を出してくれません。

債権者側も取り合ってくれませんので、無理と思っておいていいでしょう。

３）身内が代わって過払い金請求できる場合

では、どんな時に身内の方が本人に代わって過払い金請求を行うことができるのでしょうか？

2つの状況が考えられます。

■体調が悪く、過払い金請求ができない場合
本来であれば、本人が自分の意志で過払い金請求を行わなくてはいけませんが、体調が優れず、その方が動くことができない場合、代理人が本人に代わり過払い金の返還請求をすることができます。

■本人がすでに他界している場合
本人が他界している場合でも過払い金請求できることがあります。

本人が亡くなって、その財産を継いだ場合です。

相続と言うと、土地や株券など有益な財産を継ぐと言うイメージが強いと思いますが、実は借金などの負の財産に関しても相続の義務が生じます。

そのため、その返済義務を継いだ方であれば、過払い金請求ができると言うことになります。

ただし借金だけしかないからと、相続を放棄してしまった場合、過払い金請求できる権利もなくなってしまいます。

過払い金請求で、負の財産がプラスの財産になると言うケースもありますので、法律家に相談の上、相続権を考えてみると言う選択もありかもしれません。

４）本人にその意思がない場合はどうなる？

借金していた本人に過払い金請求する意思がない場合、身内が代わって過払い金請求をすることはできません。

そのため、本人を説得するしか方法はないと言えるでしょう。

「面倒そうだから」とか過去の嫌な思い出から「消費者金融とはもう関わりたくない」と思って返還請求をとどまっている方も少なくありませんが、実際に法律家が本人に代わってすべての申請をしてくれると分かれば、その意思も変わるかもしれません。

また、入ってくる金額が明確になれば、「請求してみよう」と言う決意が固まることでしょう。

もちろんですが、弁護士や司法書士を立てればお金を受け取るまで手間などは一切かかりませんし、消費者金融から嫌がらせなどを受ける心配もありません。

このような説得は、弁護士や司法書士に相談してから行うのが最短と言えます。

そうした説得を請け負ってくれる法律家もいますので、まずは身内が代わって相談してみると良いでしょう。

過去の事例から、良い解決法を習得している法律家も少なくありませんので、まずは相談してみることが大切です。

入ってくるべきお金をしっかり受け取ることができる方法を見つけてみましょう。

５）借りた消費者金融の名前や金額がわからなくても大丈夫！

過払い金請求をするためには「消費者金融の名前やその取引金額がわからなくてはいけない・・・」と思っている方もいることでしょう。

そうした理由から過払い金請求するのをあきらめている方も少なくありません。

ですが、それらは信用情報機関や債権者に情報を求めれば、明らかになります。

あきらめる必要はありません。

本人が過払い金請求しない理由は様々です。

無理に説得を試みるのではなく、一度法律家に相談してみることも大切と言えるかもしれませんね。

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