借金の保証人は過払い金請求できるか（完済後の過払い金請求の場合）

借金の保証人なっている人の疑問です。

借金の保証人になっている人は、該当する借金の過払い金請求を行うことは可能なのでしょうか？

結論から言いますと、過払い金請求は可能です。

また、当然のことながらブラックリスト（信用情報）に載ることもありません。

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借金の保証人の権利

借金の保証人になっている場合には、基本的に法律上は債務者と同等に支払いの義務を負うことになっています。

債務者本人が借金の返済ができなくなってしまった場合には、債務者に代わって返済を行わなければいけませんので、その返済に追われている人は少なくありません。

この場合、債権者にとっては、債務者本人と保証人には同様の義務と権利があることになります。

借金をしている人が借金を完済したあとで、利息を払い過ぎたことに気が付くことも往々にしてあります。

カードローンやキャッシングなどで法定利息を越えた利息を支払っていることが判明した場合には、債権者に対して過払い金請求を行うことができます。

法定利息を越えて支払った利息については利息の払い過ぎと見なされ、その払い過ぎた利息に対し返還請求があった場合には速やかに返還しなければならない、という判例に基づくものです。

この過払い金請求は債務整理と同時に行われることが多く、過払い金請求で返還された分を返済に充てることで結果的に借金の減額に利用することが多いため債務整理の一環と思われがちです。

しかし実際には当然の権利行使として認めらえているため、請求を行う人に対して不利益を与えることはない決まりになっています。

そのため、信用情報にその事実が記録されてしまうことはなく、また記載されてもその後のカードの申し込みやローンの審査に影響を与えることは有りません。

しかし、債務整理と同時に行われることが多いことから、信用情報に記録されると考えている人が多いものです。

しかし信用情報に記載されるのはあくまでも債務整理を行った場合であり、過払い金請求を行うことで信用情報（いわゆるブラックリスト）に名前が記載されることはありません。

債務者本人が債務整理を行った場合には、保証人に対しても信用情報に記録が残ってしまうことがあります。

そのため、過払い金請求を行った場合にも保証人の信用情報にその記録が残ると考えられていることが多いのですが、そのようなことは有りません。

特に誤解されやすいのは保証人が必要な場合の借金を完済した後、過払い金請求を行うケースです。

この場合には本人の信用情報に対して記録されることはなく、まして保証人の信用情報が記録されることはないのです。

その為、安心して過払い金請求を行う事が可能になります。

借金をした本人が破産した場合

また、例えば借金をした本人が破産してしまったとします。

その本人の代わりに借金を返済している場合、利息の払い過ぎ等が発覚した場合には、過払い金を請求することが可能になります。

この場合貸金業者には、請求に応じて返還をしなければいけない義務があります。

結論、借金の保証人による過払い金請求は可能ということです。

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